【山ガール】美肌温泉に絶景雪山登り…癒しの「岳温泉」女子旅に行ってきた

(後編)

こんにちは、ライターの佐々木ののかです。 百名山にも選ばれる絶景「安達太良山」(あだたらやま)のフォトジェニック雪山登りと、その麓にあるあだたら高原に位置する美肌の湯「岳温泉」(だけおんせん)の取材に来ないかと知人のナイスガイに誘われて、やってきた私。雪山だ~!温泉だ~!と遠足気分で参加した私に待ち受けていたのは、ガチめなトーンのワークショップでした。
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「手作り行動食セミナー」や、美人女将による「美肌入浴法」もなかなかの本気度ですが、ビジネスマントレイルランナーによる、一本下駄を使った「スマートウォーキングセミナー」は汗水滲む難しさ。講師の爽やかな笑顔と私の固めな表情が良いコントラストでした。



その後、おいしい料理と美肌の温泉を堪能。参加者の皆さんと話す中で、実は休日に登山をしているバリバリの山ガールたちだったことが判明しました。
ドが付くほどの文化系、登山初心者の私が雪山なんて登れるのか……。一抹の不安を抱えながら、かわいすぎるお部屋で眠りについたのでした。

もくじ

  • いよいよ登山当日
  • 山ガール女子旅in岳温泉1日目スタート
  • いざ、雪山登りへ
  • 山頂近くのオアシス「くろがね小屋」で休憩
  • 童心に帰って雪と戯れる、下り
  • おわりに

いよいよ登山当日

朝が来ました。

「朝焼け」という表現がよく似合う安達太良山の朝です。こんなに日差しの朝焼けなんて見たことがありません。当然、Instagramには #朝焼け で投稿。通常比1.5倍のいいねが集まりました。安達太良高原さまさまです。

朝食が終わったら、いよいよウェアを着用。北海道出身の私はマイナス20度の世界を知っているので、スノースポーツのウェアと聞くと、「いかにも防寒具」といったような無骨なものをイメージしてしまうのですが、今回お借りした(ブランド名)のウェアはこんなにビビッドでかわいい……。

頭からつま先まで揃えると○○万円相当の代物なので、オトナ買いするのは難しそうですが、ちょっとずつ買い揃えていくのも日々の励みになりそうですね。


そして今回の雪山登山にあたって「スノーシュー」と呼ばれる、ソリのようなものを装着します。滑るように坂道を下れたり、カカト部分の金具を上げることで傾斜のキツい上りも楽に登れたりするのだとか。万能……。
用意された道具は、完璧。あとは装着するだけです。

ビビッドなウェアと高機能なスノーシューを装備した様子はいかに……?

イエーイ~~~!

どうですか、このスタイリッシュな私は。到底ド文化系女子には見えません。登山歴数年には見えますし、何だかちょっとだけモテそうです。これが本気の雪山ガールファッションマジックです。覚えておきましょう。

……と、調子に乗って、すぐに山を登りだしたい気持ち満載ですが、気持ちを落ち着けるためにもコンディションを確認してから登りましょう。れに集まって始めたのは、「ストレスチェック」のため。

ポケベル(死語)のような機械の銀板の所定の位置に手が触れるように握り、脈を測ることで、登山ができるコンディションかどうか、ストレスがかかりすぎていないかを判断してくれるのです。


驚いたのは、県立医大から先生がいらしていたこと。ストレスチェックは休憩時含めて計4回測るため、(先生のお名前)先生も一緒に山登りをしてくれるというのです。いくら二本松市のヘルスツーリズム事業とは言え、県立医大の先生が一緒に登ってくれるなんて、すごすぎやしませんか……。万が一のことがあっても、安心ですね。

正しく測れれば波形が蓄積され、何か問題があればアドバイスが表示されるストレスチェック。ポケットの中に忍ばせておける、実用的なお守りみたいですね。

登録された脈の波形を元に、後日、フィードバックが郵送で送られてくるのも楽しみですね。


ストレスチェックが終わったら、いよいよスノーシューを履きます。ちゃんと履けるか不安……という方もいらっしゃるかもしれませんが、中学校の家庭科の授業でミシンを1時間に3つお陀仏にして新任教師を顔面蒼白にさせた伝説の女も、数回の練習で着脱をマスターできたので大丈夫です。勇気が出ましたか? 安心して、スノーシューを履きましょう。

その後、ラジオ体操をして、

写真撮影をし、

いよいよ出発です!!!

いざ、雪山登りへ

カルガモの親子のようにインストラクターの方の後ろをついて歩く、カラフルな山ガール一行。


一体どんな景色が待っているのか、果たして私は最後まで任務遂行することができるのか、期待と不安でいっぱいです。


とは言え、こちらが登り始めてから5分後の私。木々が織りなす光のカーテンが神々しいですね。おまけに、ものすごく楽しそうです。まだ余裕があります。


途中の休憩の際には水分補給と体温調節。歩いていると、意外と暑くなっちゃうんですよね。まだ3分の1も登っていないということでしたが、既に達成感に満ち溢れた私。山ガールに、こんな質問をぶつけてみました。

ののか:けっこう疲れちゃいましたよね~。 山ガール:いえいえっ、休憩なんていいからもっとガシガシ上りたいです。
ののか:もののけだ……。



ビジネスマントレイルランナー渡辺千春さんも、当然ながら余裕の表情。やはりプロは違います。

というわけで、登山再開です。

山を登っている途中、「ここ、気を付けてくださ~い。落ちま~す」と、インストラクターの方からポップに衝撃的なアナウンスがありました。

言われて見ても何の変哲もないちょっとした窪みですが、ここに温泉が隠れているとのこと。日本最長の長さを誇る8kmにも渡る引き湯は、登山道に整備された配管を通って温泉街にまで届けられるのですが、安達太良山は雪深いため、パイプを塞いでしまうことがあるのだと言います。


※岳温泉の湯守活動動画

温泉には湯の花がふんだんに含まれており、湯の花のつまりを定期的に解消しなければならないのですが、雪でパイプが埋もれた場合は掘り起こすところからの作業になります。

パイプを雪から掘り起こし、湯の花のつまりを解消するのが「湯守」(ゆもり)と呼ばれる人たちのお仕事。5mほど雪を掘り続けるのもザラにあるのだとか。この湯守のおかげで温泉に浸かれるというわけですね。

それにしても、大変すぎやしませんか……。まさに、お湯の“守り神”です。

そうして黙々と歩き続けると、急に開けたところに出ました。まるで水墨画のような世界に遭遇し、山ガールたちもこぞってスマホやカメラを取り出します。

その日の天候によって作り出される自然の美しさ。二度と見られない瞬間の連続に息を飲みます。

そこから、雪で埋もれてしまった道なき道をスコップで掘り進めながら歩かなければいけない、という難易度が高めの事態にも遭遇しましたが、インストラクターさんが先陣を切って道を作ってくれたので難なくクリアできました。

山頂近くのオアシス「くろがね小屋」で休憩

そして、「くろがね小屋」にたどり着きました。


1階は食堂兼サロン、2、3階は宿泊施設になっている「くろがね小屋」。標高1,400mに位置するこの山小屋で、登山者たちはここで冷えて疲れた身体を癒し、更なる高みを目指していくのだそう。


安達太良山頂が標高1,700mなので、「標高はあと300mも高いのか」という途方もない気持ちと「もう1,400mも登ったのか」という達成感が入り混じる不思議な気持ちになりますね。

余談ですが、通常○時間はかかるくろがね小屋から山頂までの道のりを、ビジネスマントレイルランナー渡辺さんは、みんなが昼食を食べている40分程度で山頂まで登り、戻ってきてしまいました。やはり前世は、パワフルな山羊とか熊だったのだと思われます。


昼食のメニューはおにぎりと「ザクザク」という食べ物。何ですか、ザクザクって。フタを開けてみます。







ふわぁぁああああああああ~。

フタを開けた瞬間に上り立つ湯気、サイコロ状に切られた具材がザクザク入ったスープが出てきました。あぁ、だから「ザクザク」なのですね。これを幸せと呼ばずに何と呼ぶのでしょう……。

間髪入れずにいただきます。
お味のほうは、

はい、うまい~~~!

醤油ベースの安定感ある味付けはもちろんなのですが、寒い雪山を登って食べる暖かいスープがおいしくないわけないんですよ。これは予定調和です、お約束のおいしさ。嘘だと思うなら騙されたと思って安達太良山に登ってみてください。わかりますから。

ザクザクは福島県に伝わる郷土料理で、具材が「たくさん」という意味からザクザクと名付けられたのだそう。まさに、ですね。そのときある具材を入れて作るので、地域や家庭によって中身が異なるのだとか。

今回は岳温泉観光協会の方が作ってくれたのですが、山の麓から大量の水と具材と鍋を背負って山を登り、ひと足先にザクザクを作って待ってくれたのだそう。優しさが染み入ります……もちろん、おかわりしました。

そして、くろがね小屋のすごいところは何と言っても「温泉」があるところ。青森ヒバの湯船に満たされているのは、岳温泉でお馴染みの酸性湯。


登山の途中、山頂近くで温泉に入れるなんて贅沢……。数々の山を制覇してきた熟練山ガールたちも、山小屋で温泉に入るのは初めてとのこと。身体ホカホカ、お肌つるつるで山を下る準備バッチリの状態で、ストレスチェックをします。

タオルを忘れてしまった方は、くろがね小屋オリジナルの「くろがね小屋手ぬぐい」(500円)を売店で買うこともできます。最近できたばかりの新商品ということで、ただいま期間限定キャンペーン価格でのご提供とのことです。お買い上げいただいた方はもれなく私とおそろいになりますが、よろしければ旅の記念にぜひお買い求めください。
  • 童心に帰って雪と戯れる、下り

    昼食と温泉でエネチャージをした、私たち山ガール一行は山を下ることに。基本的には来た道を下るのみ、なので、ここからはダイジェストでお送りします。

    写真をご覧いただきまして、楽しそうな雰囲気を皆さんにおすそわけします。






    皆さん、どうですか。このフォトジェニックすぎる風景、楽しそうな様子は。実際登った私でも「いいナ~、楽しそうだナ~」と、他人ごとのように自分を見てしまいます。

    とは言え、実際の楽しさの100分の1も伝わっていないかと思いますが、臨場感が特に伝わる写真をお見せしましょう。こちらです!




    どうでしょう。「めちゃめちゃ楽しそう」と「羨ましい」と「私も行きたい」以外の思考が停止したのではないでしょうか。

    世間の荒波に揉まれ、強くなった女性たちも少女のような表情でハシャいでいました。自然は幼心を取り戻させてくれますね。

    その後は上り同様、休憩をとりつつ山を下り、

    レストハウスが見えてきました……!


    無事帰還、ただいま地上~~~!!!

    行きはゴールまでの距離感がわからず、「なぜ私は山を登るのか」と自問自答した場面もありましたが、途中で見た水墨画さながらの風景や、山小屋でのひとときに癒され、楽しく雪山登りをすることができました。

    いやはや、しかし、心地の良い疲れですね。さすがの山ガールたちも疲れて、少しはぐったりしている……

    わけもなかった……。


    ののか:失礼ですが、「疲れ」というものの存在をご存知ですか?
    山ガール:知ってますけど、雪遊びが楽しくて!
    ののか:あなた方のような人のことを、世間では「超人」と呼びます。

    山ガールの体力恐るべし、といった感じですが、初心者の私もほどよい疲れを感じる程度に楽しめた安達太良山登山。

    最後に、記念写真をパシャリ。お一人で来ていた参加者の皆さん同士でしたが、すっかり仲良くなって旧友のよう。山は、人と人との距離を縮めてくれるんですね。


    ホテルに戻ってからは簡単なアンケートを書き、最後のストレスチェックをして終了。ストレスチェックの結果は、後日郵送されるそうです。楽しみだナ~。

    その後の自由時間ではお土産を買ったり、もう1回温泉に入ったりと、皆さん、あだたら高原での最後のひとときを思い思いに楽しんでいました。

    感想を聞いてみると、「山はよく登るけど、山小屋で温泉に入るのは初めてだったのでうれしかった」という声や、「下りのときに、滑り降りるのがとにかく楽しかった」という声などが聞かれ、皆さん大満足で1泊2日の安達太良山ツアーを終えたようです。

おわりに

その道のプロたちによる事前のワークショップで、歩き方や行動食のつくり方、美肌入浴法など、を学び、実際に温泉に入ったり、雪山に登ったりとあだたら高原を余すところなく楽しめた2日間。

ただ、単純に「楽しかった」だけでなく、歩き方測定やストレスチェックなどを通して、普段意識してこなかった自分の“弱点”に気づくことができたのも収穫でした。「歩き方測定を専門機関に受けに行こう」とは思わないかもしれませんが、旅先で気軽に体験できるのはちょっとうれしいですよね。

「楽しみながら健康になれる」がギュッと詰まった、あだたら高原の山ガールツアー。身も心も軽くなったので、また明日から頑張れそうです。